2010/11/26

EDIUS NEOによる、AVCHD形式のDVD作成の手順

ハイビジョン画質で映像を記録できるビデオカメラを持っているが、うちのPCにはBDドライブは付いていない。そこで、DVDディスクにハイビジョン画質で映像を記録できる、AVCHD形式のDVDを作成するという選択になる。(再生できる機器は、AVCHD形式のDVDに対応したものに限られる)

問題は、映像を編集するソフトウェアである。
これまで、AVCHD形式のDVDを作成可能なソフトとして、Corelの「Video Studio12」を使用していた。しかしこのソフト、非常に安定性が悪く、ちょっと大き目のデータを扱うとフリーズしてしまい、せっかくの映像の編集が、先に進めなくなってしまったのであった。
そこで調べたところ、Windows用のビデオ編集ソフトとして、トムソン・カノープスの「EDIUS NEO2 BOOSTER」というソフトが、安定性、処理速度に優れ、評判がいいということを知った。しかも、売り文句として「AVCHDを軽快に編集!」とある。これは、買うしかない!

EDIUS NEO2 BOOSTER(以下「EDIUS」)、操作には慣れを要するが、確かに作業中にフリーズすることも無いし、数分間もソフト側の処理待ちになるようなこともなく、素晴らしいソフトである。しかし1点、落とし穴があった!
AVCHD形式の映像データの編集はできるが、AVCHD形式のDVD作成には対応していなかったのである!

何はともあれ、子どもはずっとDVDの完成を待っている。
ということで、Webを調べ、フリーウェアを駆使し、何とかAVCHD形式のDVD作成に成功したのである。
以下は、その手順を示す。


1.映像データの変換
AVCHD形式のデータを、そのままEDIUSで編集しようとすると、さすがに映像がスムーズに表示されず、編集がしにくい。 
そこで、EDIUSに付属の「AVCHDコンバータ(AVCHD2HQ.exe)」を使用し、ビデオカメラで撮影したAVCHDデータをAVI形式に変換する。

2.映像ファイルの編集・書き出し
EDIUSにて、映像のカット、タイトル挿入、トランジション挿入等の編集を行う。
編集が終わったら、メニューから
「ファイル」-「書き出し」-「ファイルに出力」
を選択し、エクスポータで「AVCHD」を選択し、AVCHD形式の映像データ(.m2tsファイル)の書き出しを行う。

3.フォルダ構造の生成
AVCHD形式の映像データをそのままDVDにコピーしても、DVDプレイヤー等で再生されない。
再生可能となるフォルダ構造を生成する必要がある。
そこで、フリーソフト「tsMuxeR」を使用する。
①Input filesで、.m2tsファイルを指定
②Outputで、「AVCHD disk」を指定
③チャプターを挿入したい場合は、「Chapters」にて、チャプター挿入タイミング(時間:分:秒:ミリ秒)を指定
④Start muxing

4.フォルダ構造のDVDへの書き込み
3.で生成したフォルダ構造を、Windows7の機能でDVDに書き込んだら、DVDプレイヤーで認識しなかった。
そこで、フリーソフト「ImgBurn」で書き込みを行ったところ、成功した。 
①「Write files/folders to disc」を選択
②Sourceで、3.で生成されたBDMVフォルダを指定
③Optionタブで、File Systemは「UDF」を、UDF Fevisionは「UDF2.50」を選択
④Buildボタンを押す

以上で、何とかAVCHD形式のDVD作成は成功したが、早くEDIUSにて、AVCHD形式のDVD生成までサポートして欲しいものだ。